ワタシは日本茶インストラクターとして
東京23区の小学5年生の家庭科クラスにスタッフとして参加することがありますが、
お茶の淹れ方指導はまず急須の持ち方から始まります
先日開催したお茶の教室は、大人の方を対象にしていますが、
やはり急須の持ち方をお教えします
急須はたぶんあるけど、、、
ガラスのポットなら持ってます
急須は持っていない
ある方もない方も、急須はどんなものがいいのか?は
ご存知でない方がほとんどです
急須は素材や大きさや形状など色々な
検討材料があります
前回のブログでも書きましたが素材は常滑焼きがおススメです
THE常滑焼っていう朱色のものだけじゃなく、
チョコレートブラウンや黒などシックなものもありますよ
アナタのステキなキッチンにも似合うと思います
大きさは、普段使う湯飲みの量×淹れる際の人数+αの容量を目安にしてください
日本茶インストラクターあるあるですが、急須はやたら増えます
1人用、2人用、もっと大人数用。
ステキなやつ、実用的なやつ・・・
ワタシもご多分に漏れず、急須をずらりと並べている日本茶インストラクターの1人です。
さて、その急須ですが、
先日開催したワタシの教室にご参加くださった方が
ウチで取り扱う急須をお求めくださいました。
早速その急須でお茶を淹れてくださったとのことで、
こんな嬉しいお礼のメッセージをいただきました
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おはようございます
急須届きました。
娘が、お茶って美味しいんだね。
と言ってくれました。
母として娘が19歳になるまで、
日本人なのに日本茶を美味しく飲ませてあげられなくて、反省です。
また、お茶の入れ方習いに行かせてください!
よろしくお願いします。
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お嬢さんがお茶を飲んで美味しいと言ってくださったことも
もちろん嬉しいですが、
こうやって、母と娘が「お茶する時間」を持ってくださったこと
そのキッカケが教室であり、急須であったこと。
ワタシは母をもう10年近く前に亡くしましたが、
母とちょうどいま時期、涼しくなってきた頃に、
温かいお茶飲みたいね、淹れようか、
なんて一緒にリビングで他愛もない話をしながら「お茶した」ことを思い出します。
さて、前段が長くなりましたが、そのお茶、
いろんな健康効果、効能があるのは何となくみなさんご存知ですよね。
たとえば、カテキンという成分はヘルシア緑茶で一躍有名になりましたよね。
ワタシもよく飲みました。ちょっと苦いんですよねw
でもそれが効きそうな感じはしました。
お茶といえばやはりカテキンが代表的な健康成分ですよね。
そのカテキンは「緑茶ポリフェノール」というもので、
赤ワインやココアなどにも含まれるポリフェノールの仲間です。
その緑茶ポリフェノールは、赤ワインに含まれるブドウ種子ポリフェノールや
ココアに含まれるココアポリフェノールに比べて、ダントツの抗酸化作用を持っています。
ポリフェノールでワインやココアはブームになったのに、
もっと効果の高いポリフェノールを含んでいるお茶がスーパーの棚から消えないのは不思議です。
緑茶ポリフェノール(カテキン)が持つ作用として、抗酸化作用と抗糖化作用があります。
抗酸化作用は活性酸素から身体を守る作用をいい、活性酸素により身体は錆び(酸化し)ます。
ちょうど、切ったりんごをそのままにしておくと
断面が茶色くなったり、皮がしわしわになりますよね。
糖化とは体の中で余ったエネルギーである糖とたんぱく質が結びついて、
終末糖化産物(AGEs)という物質を作る反応のことで、
終末糖化産物(AGEs)は強い毒性を持ち、老化を進める原因物質です。
この物質を身体に取り込ませない、
もしくは身体の中でAGEsの産生を阻害する作用を抗糖化作用といいます。
人間の体も「酸化」や「糖化」が進むと、
体内の機能が錆びて正常な働きができなくることから病気を引き起こしたり
みんなのダイキライな老化、、、シワが増えたり、肌のツヤがなくなったり、も
体の中の酸化や糖化が原因と言われています。
カテキンは抗酸化、抗糖化の両方の作用があります。
カテキン以外にも、抗酸化・抗糖化作用を持つ成分としてビタミンEがあります。
アンチエイジング、若返りのビタミンとして知られていますよね。
老化や動脈硬化の予防や生活習慣病の予防に良いとされています。
女性にとって嬉しい効果として、血流を促進する作用があり、血行不良による肩こり、
冷え性の改善や、美肌の効果、また、女性ホルモンの分泌を整える効果もあります。
そのビタミンEといえば、アーモンドを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
お茶に含まれているビタミンEは、アーモンドの2倍以上なんですよ。
なんでテレビや雑誌は半分しかないアーモンドをおススメするんでしょうね。。。
お茶といえばテアニンも忘れてはいけません。
テアニンはうまみ成分であるアミノ酸の一種です。
身近な食べ物でテアニンが含有されているものはお茶ぐらいしかないんですよ。
このテアニンには脳や体をリラックスさせる効果や、ストレスを軽減する働きがあります。
そのため睡眠の質を上げるサプリメントなどにも使われる成分です。
他にも集中力を持続させたり、記憶力や学習能力を高める効果もあり、
「脳に効く」成分としても注目されています。
まだまだ他にもたくさんの効果があります。
ただ、お茶は抽出成分ですので、茶殻に多くの成分が残ってしまいます。
でも安心してください!茶殻は食べられます。
だって植物ですから。葉っぱですからw
茶殻はポン酢と鰹節をかければ、お浸し感覚で食べられます。
ご飯に混ぜても美味しいですよ。
ワタシのお店では、柔らかいお茶の葉をそのままドレッシングにしています。
このドレッシングはすごく人気があります。
「美味しすぎる!これ売らないの?」って何度も言われるほどとても人気があります。
美味しく感じるには実はカラクリがあるんです。
使っているお茶は玉露でアミノ酸たっぷりですから美味しくて当たり前なんです、実は。
お茶の成分には本当にいろんな効果がありますが、
やはり一番の効果は「豊かな時間」という効果だと思います。
新しく使いやすい急須を手にしたことで
お嬢さまと「お茶する」時間を持つ…
お茶って美味しいんだって気づく…
日本人として日本茶を美味しく淹れられるようになる…
そして、その後にいただいた「追伸」には
次回のお茶教室の時、また新しいお茶を買わせてください!楽しみ〜(*^^*)
と書いてくださいました。
お茶をもっと知りたくなる
お茶をもっと飲みたくなる
お茶でもっと楽しい時間を持ちたくなる
お茶には健康成分だけじゃなく、
こんなにハッピーで豊かな成分がたくさん入っています