お茶を頂くことがあります
「お茶を勉強している人の口に合うかどうかわからないけど」
と言う言葉を添えて
高級そうなパッケージ
簡易なものとはいえ茶缶に入っており
高級そうなネーミング
吟醸って何だろう。特上って書いてある
楽しみに封を開ける
お茶の葉を豆皿に出してみる
白っちゃけた
艶のない
扁平で不揃いな葉が出てきた
インストラクター試験の2次試験
仕上げ茶の鑑定で並んでてたら
4番目か5番目のお茶だな、
と真っ先にあたりをつけられる感じのお茶
先日、義母のところでも同じようなことがありました
「思い切ってお正月用に1,700円の買ってみたの」
と言って見せられたお茶も、
こんなパッケージだったし、こんなお茶でした
ちなみに昼にバンバンCM流れてるという通販のもの
淹れてみて奇跡が起こるのか?
やっぱり起こらず。
そもそも
同じ煎茶でも蒸しの深さで淹れ方が違う
ムシノフカサ
たぶん、何のことよ?!っていう人が
ほとんどかもしれない
以前はワタシも同じで
黄色いお茶じゃなくて緑のお茶がスキ!
って言ってました
今は黄色いお茶も、淹れられるようになり
大好きですが、
何がどういうお茶か知りませんでした
というより、煎茶に種類があることも
知りませんでした
その「ムシノフカサ」は
深蒸しなのか、中蒸し、浅蒸しなのか、
それすら書いていないお茶が多過ぎるのが現状
淹れ方、違うのによ
葉っぱ見ればわかるのはお茶屋だからで
普通の人はワカンナイから
コレってとてもヒドイことなんです
あんぱんかクリームパンか
書かずに「パンです」って売ってるってことで
でも、あんとかクリームとか
種類あること知らないから、買う側も聞かない
あぁ、パンだな。って。
もちろん嗜好品であるゆえ、
華美で高級そうなパッケージに
このお茶は値する美味しさだと
感じる人もいるかもしれない
ただ、今回いただいたお茶に限って言うなら
特上だの吟醸だの茶缶だの、じゃない
爽快な渋みを楽しむ中級煎茶
食事にもよく合います
とでも書いた袋にどっさり入ってたら
良かったんだと思うのです
お茶に善悪はない
この話をしたお茶仲間が言ってました
この言葉を聞いて、このことをブログに載せておこうと思い
今これを書いています
お茶に善悪はない
本当にその通りで
ワタシが美味しいと思うお茶は
アナタが美味しいと思うお茶じゃないし
今日のワタシが美味しいと思うお茶を
明日のワタシは美味しいと言わないかもしれない
だから
美味しいと想起させる言葉だけ書くのはダメだし
あんこなのかクリームなのか書かないとかも絶対ダメ
残念ながらお茶の世界はコーヒーに遅れとってる
後から日本にやってきたコーヒーの後塵を拝している
コーヒーは酸味、苦味、コク、キレ、香り
そんな指標が出てるものがたくさんある
そして何より飲む側が
コーヒーを選べるシチュエーションでは
どういうコーヒーが好きっていうのを
ちゃんと伝えている
ワタシは酸味がほとんどない
苦味と香りの強いコーヒーが好き
ミルクを入れたりしても負けないヤツ
こんな風に伝えることができる人が
多いのではないでしょうか?
ではお茶はどうだろう?
アナタはどういうお茶が好きですか?
今日は
どういう時に飲む
どういうお茶を
探していますか?
聞かれて明確に答える人はきっと少ない
高級そうな華美なパッケージに
美味しそうな単語が並んでいて
そこそこの値段のお茶はきっと美味しいに違いない
だから大切な人に贈ろう
ありがとう。こんな素晴らしいお茶頂いて
さっそく飲んでみましょう
まぁこんな味かな?お茶って難しいわね、上手く淹れられないわ
と、お茶と記憶は冷蔵庫の片隅という忘却の彼方へ
これでは毎日お茶を飲みたい気持ちにならなくて当然
お茶屋さんでお茶が売れなくて当然
売れないからお茶屋さんはイマイチな本来単価の高くないお茶を
華美なパッケージと謳い文句で、華美な値段で売る
そしてそれを飲む消費者は当然お茶を美味しいと思わない
負のスパイラルの典型
お茶の選び方を教えるお茶屋さん
お茶の淹れ方を教えるお茶屋さん
お茶の美味しさを教えるお茶屋さん
お茶の楽しみ方を教えるお茶屋さん
そんなお茶屋さんがいなくなったら
お茶を飲む人がいなくなっちゃう
何を自分がしたらいいのか
何ができるのかわからないけど
今日はイキオイで筆を執ってしまいました
お茶を飲む人がいなくならないように
お茶が消えていかないように
もう少し考えたいと思います
まずはお茶屋さんでこれだけは聞いてみてください。
このお茶はどんなお茶ですか?
どうやって淹れればいいですか?
試飲させてください
あんぱんかクリームパンか知らずに買わないために
え?って顔されたら、そのお茶屋さんでお茶を買うのはやめておいたほうが
よさそうです
初めまして。日本茶インストラクターの取得に興味を持ち検索していましたら、小泉さんのブログにたどり着きました。
経歴を拝見しましたら、元金融業界とのこと。私も現在地方の金融機関に勤めているため何かのご縁かと思ってしまいました。
まだ申し込んではいないのですが、日本茶インストラクター協会の通信講座で学んでみようと思っているところです。
小泉さんのブログを読んで、様々な活動をされているんだなぁと思いました。いつかお店に行ってお会いできたら…なんて。
とりあえず今は私は勉強を始めることが第一かな。これからもブログ等での情報発信お願いします!