今日はお茶と内観について書いてみます。
内観とは、こんな意味です
自己の内面を見つめ、そこにあるものを探求すること。内省
少しブログを書く手が止まっていました。
11月は少し色々なことがありました。
「忙しかった」で片づけるのはちょっと雑ですね。
SNSではちょこちょこ発信していましたが、
海外の展示会へ行ってきました
その前のことを順を追って書きますと、
お店で人気のある商品を、
他店・他国で販売できないかと考えており
何か月か前からその商品開発をしてきました
海外の展示会へは、それを持って参加することが目的でした
しかし、簡単に考えていた開発は思いっ切り暗礁に乗り上げてしまい
ついには海外の展示会に間に合いませんでした
展示会へ行くことを止めようか?とも思いましたが
色々なしがらみもあり、
持って行きたかった商品はないまま参加しました
その代わりにワタシが手に持ったものは
banboo whisk、茶筅です
ワタシは日本茶インストラクターで、
急須で淹れるお茶の美味しさや楽しさを伝えています
茶筅は、ceremonyじゃなく自分で飲むためにしか持ったことがありません
海外からみた日本のお茶は良くも悪くも
「MATCHA」だからと考えて
開き直って2日間で100杯のMATCHAを点て続けました
17か国3,000人の人が集まるイベントです
さまざまなの国の、たくさんの方とお茶でコミュニケートしました
思い込んでいた「外国人からみた日本茶のイメージ」も
実は少し違っていたり、国によって反応や好みはもちろん、
お茶に対して求めることや、気にすることも違ったり、
情報は早く簡単にいくらでも手に入る時代ですが、
実際に自分の目や耳で得られるものが
どれだけ大きく、価値あるものかを実感しました
マーケティングの仕上げは自分でするものですね
そんなバンコクのホテルで迎えた朝
ミネラルウォーターのボトルで作った
水出しの深蒸し茶を1人お部屋で飲みました
蒸し暑いバンコクの街を見おろしながら
いろんなこと、いろんな人を想いながら
お茶を飲みました
この朝こそ
「お茶が飲みたい」と
強く思いました
そしてその朝の大きな気づきは
抹茶もティーバックのお茶も日本のお茶だということ
「日本茶インストラクターだから」と拘っていたのは
海の外から見たらしょーもない部分だったな、と
ワタシのお茶を飲む時間は
こんな風にいろいろなことを考える時間になります
もちろん自宅にいるときもです
朝、何を飲みたいかな?と考えます
今日はどんなお茶にしよう?と考えます
天気・気温・気分
いろいろな要素で飲みたいものが変わります
お茶じゃない日もあります
コーヒーの日も紅茶の日も
ミルクを入れる日入れない日
その日その日でいろいろなものを飲みます
そして飲みながら
ぼんやり自分の内側を見つめています
嬉しい気持ち
不安な気持ち
緊張も
イラだちも
お茶を飲む時間に向き合っています
渋いお茶を飲みたい日も
温めの甘いお茶を飲みたい日も
冷たくてさっぱりしたお茶を
ごくごくっと飲みたい日も
お茶を淹れながら
自分に向き合って
お茶でリセットして
一日を始めます
飲みたいお茶を
飲みたい味に淹れて
自分の中にある答えを探していきます
何故、このお茶を飲みたかったのか?の答えです
そうか、そうか
あれが気になってたんだね
一晩経ったら
大したことじゃない気もするな
ま、ダイジョブかな
別に、いっか
あんな風に言ってくれたなぁ
嬉しかったな
そんな風にしてくれるって
ありがたいなぁ
今度ありがとうって言いましょう
次はこういうおもてなしをしましょう
あの子と話したいな
あの人に逢いたいな
たくさん考えます
いろいろ想います
お茶を飲んで自分の内側を見つめる
そうしているうちに
何かがリセットされて行きます
お茶にはテアニンというリラックス成分が含まれています
テアニンにはリラックスしたり目を閉じている時に出る脳波
「α波」を出す作用があります
このテアニンのリラックス効果で緊張がほどけ、集中力も増します
食べたいと思う食べ物は
身体が欲しいものだと言います
飲みたいと思うお茶は
心が欲しいものなのかもしれません
マインドフルネスや瞑想が流行っていますよね
呼吸に集中して、何も考えずに、心を平和にする
お茶で内観するときは、あれこれ自分を見つめるために
考えて考えて見つめてますので、
流行りのソレとは逆方向かもしれませんね
ワタシは考えることが大好物なので
なかなか瞑想やマインドフルネスは難しいのですが、
お茶を飲む時間で
自分を見つめて、
泣いたり
笑ったり
わくわくしたり
ウキウキしたり
ドキドキしたり
想ったり
祈ったり
そしてそれを受け入れて
リセットする
一杯のお茶を自分のために淹れて
一日を始めています
お茶は身近な飲み物です
身近過ぎて旅先でこんなにも
ワタシに寄り添ってくれるとは
思いも寄らなかったです
今日は少し違う視点でお茶について書きました
どうぞみなさまの時間がお茶でより豊かなものに
なりますように