美味しい和菓子食べるときぐらい美味しいお茶を飲みたい!…けど。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

美味しい和菓子買ってきたし、美味しいお茶が飲みたいなー
そう思ったことってありますよね?
そして、

 

① 張り切って自分で淹れてみたけど、美味しいのかわかんない、ってか美味しくない気がする
②もっと張り切って、ついでにお茶も買いに行ったけど、どれを選んでいいかわかんない
③ っていうか、そもそも急須がない…
④ ペットボトルでいっか
⑤ ティーバックのがまだいいかな。コンビニに売ってたかな

 

なかなか自信を持って、
美味しいお茶を淹れられます!と言える方は多くないのではないでしょうか?

 

先日久しぶりに自主開催のお茶の淹れ方教室を開催しました。
前回開催したクラスは、5回講座で最終回がちょうど、一年前の今頃でした。
少し遠回りになりますが、お話しさせてください

この写真は、今回のお教室の様子ですが、
前回開催した際には、自分のスペースがなく、間借りの会議室スペースで教室をやっていました
道具の準備や片づけ、参加者数とキャパシティ、もちろん費用
いろいろ考えることが多いというのは、お教室やイベントを主催された方なら
痛いほどこの気持ちが伝わるのではないでしょうか(苦笑)

 

そういったこともあって、ワタシは自分のスペースが欲しいと思い物件を探しました
いろいろな経緯で、ひょっこり今の場所と巡り合いました
立地的に、駅が近く飲食店が立ち並ぶ通りのビルですから、
お茶の教室だけでは勿体ない立地で、お茶の教室だけでは払えない家賃です
だから、教室だけでなく、飲食店もやっちゃおう、と思い至って、今は小料理屋とお茶の教室をしています

 

「こういうお店をずっとやりたいと思っていたのですか?」
と、いろいろな人に聞かれます。そのたびに、
「いえ、違います。お教室をやる場所を探していて、この場所が見つかったので、場所的に小料理屋やろうかな?と思ってやってます」
と答えると、みなさん揃って「え?!」と相当びっくりされます

 

それはそうですよね(笑)

 

そうすると
「お料理習ってたんですか?」
「いいえ」
「え?!」
「あ、じゃあ、お料理がスキなんですね?」
「んー苦にならないって感じです」
という会話になります。ホントにスミマセン

 

前にも書きましたが、ワタシは新卒から一貫して金融業界で働いてきました
学生時代のアルバイトでも、飲食店の経験がありません
そんな状況でのスタートでしたので、とくにこの経験を知っている方は
なおさら「もうお料理がスキでスキで仕方ないから始めた」ぐらいに言って貰わないと
脳が納得できないのかもしれませんね(笑)

 

でもね、想いが何もないところに始めたわけではないんです

 

日本茶カフェは急速に増えています
でもまだまだ「お茶に興味がある人」が行く場所です
今の喫茶店のように「コーヒーがスキだから行く」のではなくて「喫茶店だから行く」とは
まだまだ乖離があるように感じます

ワタシのお店には、丁寧に淹れたお茶で作る緑茶ハイが3種類、お茶のレモンサワーが5種類あります
単なる小料理屋に入ったら、こんなにお茶のメニューがあった、という感じです
ワタシのお店に来てから
「あーお茶ってこんなに種類があるんだね」
「このお茶ってこんな色してるんだね」
というようにお茶との接点をもっていただけたらと思っています
それがワタシのお店「い寿み」への想いです

 

そのい寿みオープンから半年弱、
まずは小料理屋に慣れることが第一優先でここまできました
そして、ようやく少しオペレーションにも慣れてきましたので、
いよいよお茶の教室を再開という運びになりました

 

さて、そのお教室ですが、
今回は初心者向けクラスとして開催しました
緑茶は1種類じゃないということをお教えし、それぞれ飲み比べてスキなお茶を探すクラスです

お茶の葉の栽培方法での違いや、摘んだお茶の葉を製品に加工する段階の違い、
部位(葉っぱなのか、茎なのか)の違いなど、
一口に緑茶と言っても種類があることを知っていただきました

旨味、渋み、爽やかさ、甘さ、いろいろな特徴があります
このお茶は食事時に飲むより、お菓子が合いそうだね
このお茶はチョコレートにも合いそう
このお茶は夏に飲みたい。冬ならこっちがいいかも
そんなことを想像しながらお茶をじっくり味わっていただきます

 

和菓子といえば、お茶
洋菓子といえば、コーヒーや紅茶

 

お茶の種類がたくさんあって、
味わいも香りもたくさんあると知ったらいかがでしょうか?

 

この和菓子には深蒸し
あの和菓子には茎茶
その洋菓子にはほうじ茶

 

美味しい和菓子を買ってきたときの日本茶を
どの日本茶にしようか?と迷えるって、とてもステキですよね

 

ほっこりした栗きんとん
庶民的な味の芋きんつば
美しい練り切り
あんこの詰まったどら焼き
ふんわりした浮島
春になったら桜餅
イチゴ大福もイイですね

その美味しいお菓子たちに全部同じお茶を合わせるなんてモッタイナイ!
和菓子にコーヒーを合わせることがあるように、
洋菓子に合うお茶を選ぶこともできます

 

そして、淹れ方のコツを理論的に理解していれば、
同じお茶でも、味を変えて淹れることもできます

 

ワタシはお菓子がダイスキで、自分でもよく買います
デパ地下も、お取り寄せも、アンテナショップもダイスキです
美味しいお菓子をプレゼントしていただく機会って、たくさんありますよね?

 

以前は「お菓子を食べる喜び」だけだったのが、
「この美味しいお菓子に合わせるお茶を選ぶ喜び」が増えました

 

ほんの少しお茶を知ることで、喜びが2倍に
これって、すごく豊かなことですよね

 

おもてなしでお菓子を出すときも
ぴったりのお茶を出せたら、ステキ

 

和菓子だけじゃなく、美味しい色々なお菓子にぴったり寄り添う
アナタのお茶を知ってみませんか?
ほんの少しの知識とコツで、アナタの「お茶」の世界が何倍にも拡がります

  • このエントリーをはてなブックマークに追加